2024.06.27
with a camera in Minamiaizu Town 3-1
『ゴジてれChu!』木曜恒例「ぶらカメ」のコーナー、今回は南会津町(みなみあいづまち)篇です。今回で3巡目です。
1巡目(2019年7月)のエピソードは、こちらをクリック。
2巡目(2023年2月)のエピソードは、こちらをクリック。
1巡目(2019年7月)のエピソードは、こちらをクリック。
2巡目(2023年2月)のエピソードは、こちらをクリック。
ロケ日は梅雨入り前日。晴れてて良かった~♪ |
タチアオイが咲き始めていた。 |
旧田島町(たじままち)の街中を歩いていると、もうタチアオイが咲いています。そして道路に面したところには「会津田島祇園祭(あいづたじまぎおんさい)」のポスターがあちこちに貼られています。
この祭りは7月に行われるもので、特に行器(ほかい)と呼ばれるものを持って神様にお供え物を運ぶ七行器(ななほかい)行列や、子ども歌舞伎が演じられる移動式の屋台等も有名で、多くの観光客が訪れます。
この祭りは7月に行われるもので、特に行器(ほかい)と呼ばれるものを持って神様にお供え物を運ぶ七行器(ななほかい)行列や、子ども歌舞伎が演じられる移動式の屋台等も有名で、多くの観光客が訪れます。
梅雨前に青空バックが映える。 |
店の扉には、会津田島祇園祭のポスターが散見される。 |
会津田島祇園祭は「田島祇園祭のおとうや行事」として、国の重要無形民俗文化財にも指定されているんですよ。
そんな街中で何やら人が集まっています。これはもしかして…
そんな街中で何やら人が集まっています。これはもしかして…
来月行われる祭りの大屋台の骨組みだ。 |
お祭りまで1か月ほどあるが、今組み立てるのか? |
「いったん、屋台を分解したんです。」
対応して下さったのは、こちらの組のリーダー格の人で、実は町の観光物産協会の会長さん!
対応して下さったのは、こちらの組のリーダー格の人で、実は町の観光物産協会の会長さん!
実は今朝早く、大屋台を分解したのだそう。 |
この大屋台の組(地区)の代表の方(実は町の観光物産協会会長でもある)。 |
「今でこそ屋台の格納庫があってそのまま置いておけるんですが、昔は格納庫が無くて、全部分解して片づけていたんです。」
では何故格納庫がある今、分解を?
では何故格納庫がある今、分解を?
この地区の屋台の格納庫。 |
車軸も、鉄ではなく木製だ。 |
「この屋台は基本、木で作られています。ベアリングも何もなくて、車軸も木を通して車輪をはめているだけなんです。だから時々分解して屋台の構造を分かっておく必要があるんです。」
車軸に車輪(地元では「大八車」と呼ぶ)をはめ込む。 |
きちんと回転するかを確認。 |
それでわざわざ朝分解して、今度はそれを組み立て直している最中だそう。
「新型コロナもあって、暫く(分解を)やっていなかったんですよ。だから7~8年ぶりかな。」
「新型コロナもあって、暫く(分解を)やっていなかったんですよ。だから7~8年ぶりかな。」
車輪を車軸にはめ終わった。 |
大屋台を飾る彫刻や部品などが、組み立てを待っている。 |
今年はまだ(ロケ時点で)梅雨入りしていなかったのですが、予報ではロケ日(6月22日)の翌日から雨の予報。これは貴重な機会に出会いました♪
出来上がりは、さぞ絢爛だろう。 |
ほこりを落とす方も。 |
「この屋台は新しいんです。というのもこの地区は戦後大火にあって、屋台も何も燃えてしまったんです。」
こちらは戦後に作られた屋台。 |
要所要所に位置が分かるよう墨文字が見える。 |
これは戦後再建された屋台だそうですが、戦後の苦しい時期によくこれだけの屋台を作ったものです。それだけ会津田島祇園祭が地元の人にとって大事にされている事が分かります。
次々と柱や梁となる木が運ばれる。 |
このような光景が、格納庫の無い頃は毎年見られた。 |
「この彫刻は私の庭で、山形から来た人だったかな、彫っていたのを覚えています。」
部分的には何年もかけて今の形にしてきました。
部分的には何年もかけて今の形にしてきました。
この部分は、会長が子どもの頃に彫っているところを見たそう。 |
大火も乗り越え、祭りの伝統は受け継がれる。 |
この大屋台では子供歌舞伎が上演されますが、嘗てその子供歌舞伎に出演し、現在は子供歌舞伎に出る子達の指導にあたっている方がいました。
「昔は子供歌舞伎を演じるのが好きすぎて、大屋台で寝た事もあって、怒られました。」
「昔は子供歌舞伎を演じるのが好きすぎて、大屋台で寝た事もあって、怒られました。」
ジャッキを外す為に大人が片側だけにぶらさがる。 |
子供歌舞伎の指導をする、元”子役”の男性。 |
今では冬の大人歌舞伎の舞台にも立つという男性。同級生に歌舞伎をやっている時の印象を聞くと、
「いやぁ、格好良いですよ。やっぱり普段と違いますよね。」
では普段は?
「いやぁ、格好良いですよ。やっぱり普段と違いますよね。」
では普段は?
”子役”時代を知っている同級生に来てもらった。 |
役者の時は、普段と違うと語る同級生たち。 |
「それはちょっと…」
と冗談ではぐらかされてしまいました。休憩も終わって、作業再開です。
と冗談ではぐらかされてしまいました。休憩も終わって、作業再開です。
「う~ん…。」と悩む素振りの同級生2人。 |
「はい、退場。」ちょうど休憩時間が終わった。 |
別の方も、屋台の歴史を教えて下さいます。
「昔は屋台同士をぶつけあった事もあるんですよ、喧嘩屋台って言ってね。だから屋台の前の方は丈夫なんです。」
そして見せて下さったのは、以前使われていた車輪です。屋台を支える車輪は消耗が激しいのです。
「昔は屋台同士をぶつけあった事もあるんですよ、喧嘩屋台って言ってね。だから屋台の前の方は丈夫なんです。」
そして見せて下さったのは、以前使われていた車輪です。屋台を支える車輪は消耗が激しいのです。
地区ごとの屋台をぶつけあった事もあったと言う。 |
以前大屋台を支えた車輪が、今も残る。 |
そんな大屋台は
「お昼前には組み立て終わる予定です。」
との事。では一旦別の場所をぶらぶらして、間に合えばまたお邪魔する事に致します。(つづく)
「お昼前には組み立て終わる予定です。」
との事。では一旦別の場所をぶらぶらして、間に合えばまたお邪魔する事に致します。(つづく)
昼前には、大屋台が完成するそう。 |
後程、完成が見たい! |
実は南会津町に入った直後、ちょっと気になる風景があったのです。それは畑に立つ個性的な案山子(かかし)でした。
その2「スタイリッシュな案山子の制作者は⁈ & 薪に可愛いいたずら書き」は、こちらをクリック。
その2「スタイリッシュな案山子の制作者は⁈ & 薪に可愛いいたずら書き」は、こちらをクリック。
実は来る途中に、気になった光景が。 |
案山子だが、寛いでいる⁈ |
全文を読む