2001.01.09
まだ昨年の話で恐縮です…
「高校サッカー取材日記」
〜その3〜
12月23日(土)
今日は、草津東高校の練習試合を取材。試合を見るとそのチームがどういうプレーをするかが分かる為に取材するのだ。普段のテレビ中継では映らない選手の動きが見られるのが一番嬉しい。
場所は三重県の東員町。試合は午後0時半過ぎとの事で、朝8時8分発の列車に乗れば試合会場の最寄駅に1時間前に着く。ホームに行くと7時50分頃だろうか、列車が入ってきた。乗りこむと列車は間も無く出発した。
私は虫の知らせというものを信じるのだが、虫の知らせ半分、仕事上多少は鍛えられた時間感覚半分、何か嫌な予感がした。何かが変だ。そうだ、出発時間が早いから変だと感じたのだ。列車のアナウンスが告げる。
「次は、大津、大津」
逆方向ではないか!京都を目指してどうする、徳光!?何を間違えたのか、違う列車に乗ってしまっていたのだ。急いで大津駅で下りて、草津へ急ぐ。しかし8時8分発の列車には間に合いそうにない。草津駅に戻って分かったのだが、私は2番線の列車に乗っていたのだ。本当は1番線の列車に乗らなければいけなかったのに…。しかも階段から1番線の列車が停車する位置が少し離れているのだ。寝起きでどじを踏んでしまった。
本来は草津から草津線で柘植へ、柘植から関西本線で亀山へ、亀山から桑名へ、近鉄北勢線の西桑名から北大社へ、そこから後はタクシーでと言う計画である。地元の人はご存知と思うが乗り継ぎを入れて3時間半近い旅程で、小林監督も「それは大変でしたなぁ」と声をかけて頂いた程の「旅」である。そこで次の列車を探して時刻表を見ると、哀しいかな、柘植まで行くのは1時間に1本しかなく、途中の貴生川止まりが次の列車である。もしかしたら乗り継ぎ列車が出ているかもという希望的観測のもと貴生川止まりの列車に乗りこむ。
天気予報では晴れだったが、曇っているかのように見える。濃い霧である。日光が射し込まないからやはり寒い。僅か駅5つ、20分も経たぬ内に貴生川に着く。念の為駅で時刻表を見ると、柘植行きは案の定1時間に1本であった。詰まりは草津始発しか柘植行きは出ていないという事である。馬鹿馬鹿、自分の馬鹿。肝腎要の練習試合が全て見られないかも知れぬ。一応余裕を見て出発したとは言え、見知らぬ土地故の支障が出ないとも限らない。結局30分後に来た列車に乗りこみ、柘植へと向かう。貴生川を起つ頃には霧が晴れ、貴生川駅の表示板からは霧が出ていた時についた雫が、陽光に輝きながらかなりの勢いで垂れていた。
柘植から桑名は関西本線になる。但し亀山で乗り換えが必要だ。記憶に間違いが無ければ確か柘植から亀山に向かう途中でスイッチバックがあった。左右にごとごと揺られていくと、左側に突然「カメヤマのローソク」の看板が目に飛び込んでくる。終点の亀山駅が近い。「そうか、『カメヤマのローソク』ってここが発祥の地だったのか!?」と妙な感心をしながら乗換駅に下りる。亀山から桑名までは順調であった。
(まだつづく)
〜その3〜
12月23日(土)
今日は、草津東高校の練習試合を取材。試合を見るとそのチームがどういうプレーをするかが分かる為に取材するのだ。普段のテレビ中継では映らない選手の動きが見られるのが一番嬉しい。
場所は三重県の東員町。試合は午後0時半過ぎとの事で、朝8時8分発の列車に乗れば試合会場の最寄駅に1時間前に着く。ホームに行くと7時50分頃だろうか、列車が入ってきた。乗りこむと列車は間も無く出発した。
私は虫の知らせというものを信じるのだが、虫の知らせ半分、仕事上多少は鍛えられた時間感覚半分、何か嫌な予感がした。何かが変だ。そうだ、出発時間が早いから変だと感じたのだ。列車のアナウンスが告げる。
「次は、大津、大津」
逆方向ではないか!京都を目指してどうする、徳光!?何を間違えたのか、違う列車に乗ってしまっていたのだ。急いで大津駅で下りて、草津へ急ぐ。しかし8時8分発の列車には間に合いそうにない。草津駅に戻って分かったのだが、私は2番線の列車に乗っていたのだ。本当は1番線の列車に乗らなければいけなかったのに…。しかも階段から1番線の列車が停車する位置が少し離れているのだ。寝起きでどじを踏んでしまった。
本来は草津から草津線で柘植へ、柘植から関西本線で亀山へ、亀山から桑名へ、近鉄北勢線の西桑名から北大社へ、そこから後はタクシーでと言う計画である。地元の人はご存知と思うが乗り継ぎを入れて3時間半近い旅程で、小林監督も「それは大変でしたなぁ」と声をかけて頂いた程の「旅」である。そこで次の列車を探して時刻表を見ると、哀しいかな、柘植まで行くのは1時間に1本しかなく、途中の貴生川止まりが次の列車である。もしかしたら乗り継ぎ列車が出ているかもという希望的観測のもと貴生川止まりの列車に乗りこむ。
天気予報では晴れだったが、曇っているかのように見える。濃い霧である。日光が射し込まないからやはり寒い。僅か駅5つ、20分も経たぬ内に貴生川に着く。念の為駅で時刻表を見ると、柘植行きは案の定1時間に1本であった。詰まりは草津始発しか柘植行きは出ていないという事である。馬鹿馬鹿、自分の馬鹿。肝腎要の練習試合が全て見られないかも知れぬ。一応余裕を見て出発したとは言え、見知らぬ土地故の支障が出ないとも限らない。結局30分後に来た列車に乗りこみ、柘植へと向かう。貴生川を起つ頃には霧が晴れ、貴生川駅の表示板からは霧が出ていた時についた雫が、陽光に輝きながらかなりの勢いで垂れていた。
柘植から桑名は関西本線になる。但し亀山で乗り換えが必要だ。記憶に間違いが無ければ確か柘植から亀山に向かう途中でスイッチバックがあった。左右にごとごと揺られていくと、左側に突然「カメヤマのローソク」の看板が目に飛び込んでくる。終点の亀山駅が近い。「そうか、『カメヤマのローソク』ってここが発祥の地だったのか!?」と妙な感心をしながら乗換駅に下りる。亀山から桑名までは順調であった。
(まだつづく)
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